Wireless Application Protocol

WAPとは、Wireless Application Protocol(ワイヤレス アプリケーション プロトコル)の略称で、携帯電話などのデバイスでインターネット閲覧などのサービスを可能にする為の技術仕様です。

概要

WAPは、それまで業界標準規格がなかった携帯電話インターネットの技術仕様として誕生しました。

WAP 1.xで使われるコンテンツ記述言語はWML(Wireless Markup Language)でした。しかし、インターネット標準のHTMLとは互換性が無く、コンテンツ作成にはWML用のオーサリングツールが必要でした。また、当時の携帯電話による通信環境は、9.6kbpsのCSD接続があるだけでパケットは無く、コンテンツも主にテキスト、液晶はモノクロという時代でした。そのためコンテンツがそろわず、更にオペレータによる閲覧可能なサイトの制限もあり、世界的にあまり良い評判を得ることはできませんでした。

日本では、業界首位のNTTドコモはWAPを採用せずに、c-HTML (Compact HTML)を元にした独自のi-modeを採用しました。当時業界2位のIDO/DDIセルラーフォングループはPDCを打ち切ってCDMAを選んだのと同じ理由で、国際デファクト規格であるWAPを採用しました。

WAP技術の標準化・推進組織は WAP Forumでしたが、発展的解消ということで他の標準化団体とならんで OMA(Open Mobile Alliance)に統合されました。

WAP 2.0

その後の携帯電話は、GPRS、EDGEおよび第三世代携帯電話など、パケットベースでの通信が比較的安価に利用することが可能となりました。また、液晶のカラー化、カメラ搭載なども進んで、携帯電話インターネットサービスを広く利用する環境が整っていきます。

WAP 2.0では、WAP 1.xの失敗を踏まえ、インターネットで標準的に使われている技術が採用されました。コンテンツ記述言語としては従来までのWMLとならんでXHTML MPを採用し、トランスポートプロトコルとしては従来までのWTP/WSPとならんでTCP/IPを採用することになり、一層のコンテンツ利用の拡大をはかることになりました。現在WMLは消えゆく存在となりつつあります。

今日、携帯電話によるブラウジングとメッセージングは、WAP1.x/2.0をもとにした、WAP Forumの後継団体であるOMAが制定したものが業界標準となり、国際的に圧倒的多数をしめています。

業界標準のマルチメディア携帯メール規格は、WAP Forumが採用したMMS(Multimedia Messaging Service)で、写メールやiショットなどの日本発のピクチャーメール規格は、国際標準にはなりませんでした。

WAPプッシュ

WAPプッシュは、サービスプロバイダーによる配信サービスを可能とするもので、WAP 1.2から導入されたWAPにおけるプッシュ技術です。WAPプッシュのメッセージのタイプにより、SL(Service Loading)、SI(Service Indication)と、CO(Cache Operation)の3つがあります。規格策定時の想定用途としては、ネットワーク閑散時間帯にデイリーの配信などを行なったり、天気予報表示の更新などに使えるものでした。しかし、通信費用に対する消費者側の懸念などもあって、大きくは普及していません。

プロトコル設計での教訓

WAPプロトコル設計の妥当性に対しては、その発足時から論争の元になっていました。すなわち、WAP 1.xのプロトコルは、より低速で遅延性の高い携帯電話ネットワークの最適化したものという意図のもと、WTP(ワイヤレストランスポートプロトコル)、 WSP(ワイヤレスセッションプロトコル)、WTLS(ワイヤレストランスポートレイヤーセキュリティ)などが、IP層の上位にのせられることになりました。これらのプロトコルは携帯電話の世界でしか使われず、また、TCP/IPの対応するプロトコルと比べるとかなり複雑なものであって、その効果と存在理由について主にインターネット側から多くの批判がなされてきました。

WAP 2.0で、WAP自体がトランスポートプロトコルとしてTCPを併記する形で採用し、最終的にこの論争には終止符が打たれました。WAP 2.0でのTCP採用時には、有線と無線をプロキシサーバで分けるという考えの元、Wireless Profiled TCPという概念もあわせて採用されました。

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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WAPgate
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